1: 2021/03/09(火) 10:36:07.94 _USER
ウミウシ、頭から胴体再生 自ら切断後―寄生動物排除が目的か・奈良女子大


貝殻のない貝の仲間ウミウシで、頭部から胴体を自ら切断した後、胴体が再生する種が発見された。
奈良女子大の大学院生三藤清香さんが鹿児島市の海岸で採集し、代々飼育している「コノハミドリガイ」と広島県尾道市の向島で採集した「クロミドリガイ」で再生を確認。
遊佐陽一教授と共に論文を8日付の米科学誌カレント・バイオロジーに発表した。
動物が尾や足を自ら切断する「自切」は、トカゲのしっぽ切りが有名。
ウミウシも体の一部を切断、再生する種がいるが、心臓がある胴体の再生が報告されたのは初めて。
敵から逃げるため切断するのではなく、胴体に巣くい、産卵を妨げる寄生動物の排除が目的と考えられる。
再生能力が高いプラナリアと違い、胴体から頭部は再生しない。
三藤さんは「2018年にコノハミドリガイの頭と体が分離しているのを偶然見つけ、頭が元気そうに動いていたので驚いた。近いうちに死ぬと思っていたら、餌を食べて体が再生したのは衝撃的だった」と語り、「他種でも見つかる可能性があり、自切の進化を調べたい」と話している。
ウミウシの一部は餌の藻類から葉緑体を取り込み、光合成をさせて栄養を得ている。
コノハミドリガイなど2種もこの能力があり、胴体の再生まで生存できる。
体長3~4センチのコノハミドリガイの観察では、頭部から胴体を切り離した後、数時間で餌の海藻を食べ始めた。
約1週間で心臓を含む胴体が再生し始め、約3週間でほぼ再生した。
年老いた個体では頭部が餌を食べず、死ぬ例もあった。
切断は首の決まった位置で起きるとみられ、細い糸で軽く絞めると自切を誘導できた。
時事通信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030900042
関連記事奈良女子大の大学院生三藤清香さんが鹿児島市の海岸で採集し、代々飼育している「コノハミドリガイ」と広島県尾道市の向島で採集した「クロミドリガイ」で再生を確認。
遊佐陽一教授と共に論文を8日付の米科学誌カレント・バイオロジーに発表した。
動物が尾や足を自ら切断する「自切」は、トカゲのしっぽ切りが有名。
ウミウシも体の一部を切断、再生する種がいるが、心臓がある胴体の再生が報告されたのは初めて。
敵から逃げるため切断するのではなく、胴体に巣くい、産卵を妨げる寄生動物の排除が目的と考えられる。
再生能力が高いプラナリアと違い、胴体から頭部は再生しない。
三藤さんは「2018年にコノハミドリガイの頭と体が分離しているのを偶然見つけ、頭が元気そうに動いていたので驚いた。近いうちに死ぬと思っていたら、餌を食べて体が再生したのは衝撃的だった」と語り、「他種でも見つかる可能性があり、自切の進化を調べたい」と話している。
ウミウシの一部は餌の藻類から葉緑体を取り込み、光合成をさせて栄養を得ている。
コノハミドリガイなど2種もこの能力があり、胴体の再生まで生存できる。
体長3~4センチのコノハミドリガイの観察では、頭部から胴体を切り離した後、数時間で餌の海藻を食べ始めた。
約1週間で心臓を含む胴体が再生し始め、約3週間でほぼ再生した。
年老いた個体では頭部が餌を食べず、死ぬ例もあった。
切断は首の決まった位置で起きるとみられ、細い糸で軽く絞めると自切を誘導できた。
時事通信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030900042