1: 2021/02/22(月) 17:23:50.11
漁業資源確保のため人工繁殖させたアトランティックサーモン(タイセイヨウサケ)の稚魚を海洋に放流するという長年の手法が、実は野生のサケの繁殖率を低下させ、有益などころか最終的には悪影響をもたらす恐れがあるとする研究結果を、アイルランドの研究者らが発表した。


英学術専門誌「英国王立協会紀要B(Proceedings of the Royal Society B)」に昨年10月に掲載された論文によると、アイルランド西部のバリシュール(Burrishoole)集水域にあるふ化場で生まれたサケが大西洋に出た後に残す子孫の数は、平均して野生のサケの3分の1にとどまるという。
「われわれの研究では、ふ化場由来のサケが年間の漁獲資源の中に占める割合が大きいほど、翌年の野生環境におけるサケの繁殖力が低下することも明らかになった」と、論文の主執筆者でコーク大学(University College Cork)の進化生物学者、ローナン・ジェームズ・オサリバン(Ronan James O'Sullivan)氏はAFPに語った。
野生魚とふ化場由来の魚は「生態学的に同等」だというのが、これまでの考え方だった。だが、今回の研究では、一定期間いけすで育った魚には野生魚とは何かしら異なる点があることが判明した。
オサリバン氏は、産卵するサケの中に占めるふ化場由来の魚の割合が増えることで、サケ全体の生産性(繁殖率)が「直線的に低下する」ことを「非常に心配している」と述べた。
■繁殖率の低下、考えられる理由は
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://www.afpbb.com/articles/-/3311431?cx_amp=all&act=all
関連記事「われわれの研究では、ふ化場由来のサケが年間の漁獲資源の中に占める割合が大きいほど、翌年の野生環境におけるサケの繁殖力が低下することも明らかになった」と、論文の主執筆者でコーク大学(University College Cork)の進化生物学者、ローナン・ジェームズ・オサリバン(Ronan James O'Sullivan)氏はAFPに語った。
野生魚とふ化場由来の魚は「生態学的に同等」だというのが、これまでの考え方だった。だが、今回の研究では、一定期間いけすで育った魚には野生魚とは何かしら異なる点があることが判明した。
オサリバン氏は、産卵するサケの中に占めるふ化場由来の魚の割合が増えることで、サケ全体の生産性(繁殖率)が「直線的に低下する」ことを「非常に心配している」と述べた。
■繁殖率の低下、考えられる理由は
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://www.afpbb.com/articles/-/3311431?cx_amp=all&act=all